これで子どもも親も幸せになる。褒めない子育て【アドラー心理学】P.12

こあいく
こんなお悩みをお持ちの方へ
自分から行動できるようになってほしい。
こちらから、何か言わないと行動しません。
ご褒美がないと何もしないんです。
✓このページから学べること
褒めない子育てについて知ることが出来る。

 

 

 

「アドラー心理学」というものをご存じでしょうか。

 

心理学と聞くと、メンタリストやカウンセラーが使うようなことであると考えられますが、昨今では、ビジネスの場に限らず、自己啓発、教育、保育、さらには育児の場でも注目を浴びています

 

かなりたくさんの書籍も存在し、教育書でもアドラー心理学にフォーカスした本が多数出版されるほどです。

 

今回は、アドラー心理学に基づいた、子育ての場で使える具体的な言葉がけについてご紹介します。

褒めない子育てって何?!

と思われた方、このページでなるべく分かりやすく紹介していきますので、是非、勇気づけという、子どもを承認するテクニックを身につけて下さい。

 

今回のページでは、こちらの書籍を参考にしています。

 

漫画なのでとても読みやすく、心に残りやすいです。
育児・教育以外でも使えます。

 

何故、褒めずに勇気づけなのか。

 

アドラーは、人を褒めることを激しく批判します。

 

 

「え!?子どものことを褒めない方がいいの!?」と驚かれたかもしれません。 中には、「褒めることを良いことだと思って、とにかく褒めちゃっていました。」 という方もいらっしゃるかと思います。

それはそれで悪いことではないと私は思います。無関心の反応を示されるよりも、褒められたら、子どもは嬉しいですから。  

 

しかし、褒めるという行為がもたらす弊害についても、しっかりと理解した上で、今後は褒めるということを行った方がいいです。

 

そもそも褒めるというのは、

自分の期待していることを相手が達成したときに、一種のご褒美として与える態度。
もしくは、評価的な態度。

という意味合いが強いです。 もし、お子さんがテストで百点をとったら、 「すごいね!」 「えらいね!」 という褒め言葉を送ることがほとんどだと思われます。何も言わないよりも素敵な言葉ですね。

 

しかし、よくよく考えると何がすごいのか、何でえらいのかは、こちらの評価基準(価値観)に基づいて決めているだけにしかすぎません。

 

もっというと、百点をとったことがすごいのではなく、百点をとる努力をしていたお子さんがすばらしいのです。   褒め言葉を受けた子は、当然ですが嬉しい気持ちに包まれます
嬉しいですから、また、褒められようと頑張ります。そして褒められて、また頑張ります。

一見とてもよいサイクルのように感じますが、お子さんの行動原理が「褒められるためにがんばる。」というものになり、勉強をするという本質から離れていきます。

 

次第に、褒められないとやらなくなったり、相手へと強い依存をするようになったりします。

小さな女の子が、好きで描いていた絵をたまたまお父さんに褒められて、褒められたことが嬉しくて、褒められるために絵を描くようになった。そして褒められなくなってからは、絵を描くことを楽しいと思わなくなり、描くことをやめてしまうという事例があります。

褒めと言う行為は、相手に与える麻薬のような行為でもあるのです。

 

じゃあ、何も言わなければよいのか。

そういうわけではありません。ここで出てくるのが、アドラーの「勇気づけ」というものです。   勇気づけを解説すると、

・相手が達成をしたときだけでなく、失敗も含め、あらゆる状況で行える対応。
・相手の良いところに目を向け、結果だけでなく、過程も重視する。
・失敗したときも受け入れ、感謝を伝える。

こんな行為です。 勇気づけは、相手が落ち込んでいても、元気な時でも、さらに活力を与えることが大きな特徴です。   テストで0点をとった子に 「えらいね!」 なんて、褒め言葉をかけても、元気になんてなりません。

勇気づけの場合は、0点をとったという落ち込むような状況でも元気にします。
そして、こちらに依存をすることもなく、自ら動くようになります。

なんとなく、すごい行為であることが伝わったでしょうか?

この勇気づけは、褒めると何が違うのかが分かりづらいという点もあります。

 

次にどういう言葉が褒め言葉で、どうすれば勇気づけなのかをご紹介します。

 

褒め言葉【9つの具体例】

①よくできたね
②よくやったね
③~しているなんて、えらいね
④~ができたなんてすごい!
⑤さすがだね
⑥やればできるじゃん!
⑦うまくできたじゃん!
⑧すばらしい!
⑨この調子で頑張って!

どれもすごくよい言葉ですよね。

しかしこれらの言葉は、「次も褒められるように頑張らなきゃ!」と相手にとってプレッシャーになってしまう可能性があります。

次に、勇気づけの紹介です。

 

勇気づけ、承認する9つの具体例

<成功に対する言葉>
①あなたの努力が実って私もうれしい。
②~してくれてありがとう。とてもたすかった。
③うまくいって、本当によかったね!(共感)
④あなたが~しようと頑張っていること、私も応援する!
⑤こういうところが、あなたが頑張ってきたところだよね。
⑥あなたがここまでしてくれたことがとても助かる。

<失敗に対する言葉>
⑦今回は残念だったね。これからどうしたらいいと思う?
⑧一生懸命、〇〇に取り組んでいたね。
⑨毎日、がんばっていたよね。もし何か手伝えることがあったら言ってね。

いかかでしょうか。

このように感謝を述べたり、過程に注目してそのことを言語化して認めたりすることを勇気づけという行為になります。

いわゆる、I(アイ)・メッセージと呼ばれるものです。「私は嬉しい」「私が助かった」
褒めるときには、主語が”あなた”となるYou・メッセージと呼ばれるものになります。   「あなたはすごい」「あなたはえらい」

主語を「私」にして伝えるように心がける、その中で感謝も伝えられるとより効果的になります。

100点をとってすごいね!
あなたが100点をとって、私は嬉しい!

というようになります。

共同体感覚を育てるために、たくさんの仕事を

アドラーは、共同体感覚を育てていくことが人生を幸せに生きる術であると述べています。

 

共同体感覚というのは、「社会に対する関心」のことを意味します。

たくさんの人から認められ社会に対する関心が高い人は、正しい行動をし人のために貢献しようとします。人から認めてもらえず、社会に対する関心が低い人は、自分に対する関心しかもっていません。

人は、生まれながらに自分に対する関心はもっていますが、社会に対する関心はもっていません。そうなると「自分は自分」という考えに至り、問題行動を起こすようになります。

 

褒められる行為しか受けてこなかった子は、自分が褒められるためにしか行動をしません。一見他者に貢献しているような行動に見えても、自分のためにしか行動をしていないのです。そして、褒められないと思ったときには、何も行動を起こさなくなります。

親から褒められるためだけに、勉強を頑張り、よい点数をとろうとしたり、よい学校に入ろうとしたりする子がいるのはそういった理由があるのです。

 

結論、勇気づけがとても大切で、共同体感覚を育てることがお子さんも自分自身も幸せになっていくのです。
しかし、大人が何もしなくては、勇気づけをすることができません。

そこで、おすすめなのが、たくさんの仕事をお子さんに任せてみるということです
些細なお仕事でいいのです。一緒にやってみてもいいでしょう。そして、その仕事をしてくれたお子さんに、たくさんのありがとうを伝えて下さい。

「あなたは誰もが息をのむようなすばらしい人だ。」
「神!天才!」

そんな強い褒め言葉は、必要ないのです。身近な人にこそ、はっきりと「ありがとう」を伝えることが何よりの勇気づけとなり、社会への関心を高め、自分から行動する子になるのです。

たくさんの仕事を与え、感謝を伝えましょう

 

最後に復習です。

①褒めるよりも勇気づけをしましょう。
→褒めることは麻薬になります。適度に使うように心がけましょう。

②褒め言葉は結果や自分の価値観に基づいた態度。
→過程にフォーカスするように心がけましょう。

③勇気づけは主語を私にして伝える。
→I・メッセージを心がけましょう。

④共同体感覚を育てましょう。
→そのためにたくさんの仕事をお子さんに与えましょう。そして感謝することで効果が高まります。

 

 

最後までお読み下さりありがとうございました。このページが少しでも皆様のお役に立てますように。

お読みいただいて「他の人にも紹介したい。」という方は、是非、シェアやコメントをして頂けると嬉しいです。ご意見・ご質問等もお待ちしております。

 

アドラー心理学の本は、冒頭でも紹介したこの本がおすすめです。この本を読んで、興味関心が高まったら、他の本も読んでみて下さい。

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