- 子どもが問題行動をよく起こす。どうしたらいいの

お子様に愛を伝えていますか?
叱るとついつい言ってしまう、「あなたのために叱っているの!」という言葉は全く効果がありません。あなたを愛しているから言っているといってもその言葉、愛は伝わっていません。
当然ですが、こちらから愛を伝えているつもりでも、伝わらないことがあるということなのです。 子どもの問題行動の多くの原因は、親の愛が伝わっていないことだと言われています。
実は、保育園・小学校でも、あまり親御さんから愛されていないと思われる子は、基本的に問題行動だらけでした。
私の母も、母子家庭で仕事が忙しかったり、下の子ばかり目をかけていました。
幼少期の私は、無意識的に問題行動を起こすような子でした。校長室に連れて行かれたこともあります。
では、どうすればお子様に愛が伝わるのか、忙しい方でもできることをご紹介します。
子どもの自己肯定感を高めましょう。

自己肯定感は、ざっくりいえば、自分自身を好きでいる感覚です。
自己肯定感が高ければ高いほど、困難や挫折を乗り越えられます。
自己肯定感が生み出すものは愛です。自分に対する愛が強ければ強いほど、自信にあふれ、確固たる強い心をもちます。
あれはダメ、これはダメと言われ続けた子は、自分の行動を認めてもらえた経験が少ないわけですから、自己肯定感が低く、親に否定されることを恐れ、自分で行動を選択しません。

また、自己肯定感を高めすぎると、「俺ってすごいだろう!」と傲慢さが目立つのではないかと思うかもしれませんが、その心配はありません。
傲慢は、怖れから生まれるものです。自分に自信が無かったり、自分の価値を別の何かに置き換えていたりすると、それを他人と比べ、誇示しようとします。
自分の能力が低いと知りたくないので、自分より弱そうな人を見つけ、優越感に浸ろうとするのです。傲慢さは、自己肯定感の低さから生まれます。
甘えを受け入れましょう。甘やかすとの違いとは?

甘えを受け入れると甘やかすは全く違います。甘えを受け入れることで、自己肯定感が高まります。
乳幼児は、寝たいという感情になると、泣いて「寝たい!!」と親に甘え(泣く)ます。
それを無視してしまっては、精神的に安定をすることが出来ず、親から愛されていないと感じるのです。
生後すぐに、乳幼児は、雑にされている。大切にされているというのを感じる心が存在すると言われているので、泣いたら放っておかずに、たくさんスキンシップをとるといいですね。
小学生でも、自分で起きなかったり、洋服を用意したりせずに、親の力を借りているという子がたくさんいます。それは大きな間違いです。
その時期の子は、もう自分一人で出来る力を十分に持っています。朝に起きられないのは、親の生活環境によって夜に十分に睡眠することができていない等の原因があります。
たくさんのヘルプによって甘やかされた子は、
と思うようになります。
しかし成長すればするほど、それは大きな間違いであることを突如知ります。
家なら助けてくれるはずなのに、家以外の場所では助けてもらえないという孤独感、そして何もできることができない自分のことを自覚するようになり、大きく自己肯定感が下がります。
やがて、親無しでは生きていけないのだと無意識に思うようになり、強い依存心を持つのです。自立できない子どもの完成です。

甘えを受け入れるといっても難しいと思いますので、どうすればよいのか、次に具体的に紹介します。
幼いころは、豊富なスキンシップを取りましょう。

子どもがまだまだ幼いころには、豊富なスキンシップをとりましょう。 これが甘えを受け入れることとなります。
親との豊富なスキンシップが強い安心となり、愛を感じるようになります。
目を見て優しく声をかけたり、添い寝をしたり、遊んだり、スキンシップの方法は何でもあります。
言葉なんて分からないと思われがちですが、親から聞いた言葉を一生懸命子どもは解釈しようとしています。子どもの語彙の獲得は、全て親との会話です。
両親が日本人でも、アメリカへ転勤し、家の中で英語で会話をしていれば、赤ちゃんも英語を覚えるのと同じですね。だからこそ、愛のある言葉をたくさんかけてあげるのです。
できることが増えてきた子には

自分で自分のことができるようになる時期の子には、たくさんの話を聞いてあげましょう。
子どもが「できない!!」と言って、それを全て親がやってしまうのは、ヘルプという行為になります。
この時期では、サポートをすることに徹しましょう。
ヘルプとサポートについては、
自分で動く子になる!【コーチングの薦め・心得編】をご覧ください。
一方で、親に自分の話を聞いてもらうという行為は、自分以外の人の存在がないとできない行為です。一人で会話をするのは、物理的に無理なことです。
子どもが、家に帰ってきてすぐに「ねえ!聞いて!」と言ったとします。
そこで、「またあとでね。」と言われ、話が出来ずにいた経験をし続けた子は、親と話をするという行為は無駄なことだと学びます。
また、「何?怪我でもしたのかな?絆創膏でも貼りましょうね。」と言って、子どもが話し出す前に子どもの言葉を察し、全て行動するエスパー保護者もいます。
親は、子どもとたくさんの時間を過ごしているわけですから、何を言いたいのか、すぐにわかってしまう場面が多いです。
最後に復習です。

自己肯定感の大切さと自己肯定感を高めるための愛を伝えるための方法についてまとめました。
- 自己肯定感を高める意識を忘れないようしましょう。
自己肯定感が愛を生み出し、愛が自己肯定感を生み出します。 - 甘えを受け入れ、甘やかすことはしないようにしましょう。
自分の子はどんなことができるのかを日ごろから観察し、サポートをする意識を十分に持ちましょう。 - 幼い時は、豊富なスキンシップをとりましょう。
親とのかかわりによって子どもは愛を感じます。大好きをたくさん言葉にしましょう。 - 話をたくさん聞いてあげましょう。
大きくなった子に対してできることは、話を聞いてあげることです。スマホをいじりながら話を聞くことは絶対に避けましょう。
最後までお読み下さりありがとうございました。このページが少しでも皆様のお役に立てますように。

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