どんな生活習慣がよいのでしょうか。

どんな習慣を身につけさせたら、自ら行動できる子になるのでしょうか、
子どもができることが増えると支配する親の心理

新生児の内は、あらゆるヘルプが必要になります。
新生児は、自分でできることがほとんどありませんから当然ですね。できることがないから、こちらが主導権を握り続けます。
そうすると、親は、自分の子どもの安全を考えますから、
と禁止語や命令後が増えていきます。愛する我が子のためです。当然、口にしたくなりますね。
「禁止」と「命令」による親の介入が子どもを悪くする

先ほどのような禁止語や命令語を使うことで、子どもの「今」を守ることはできますが、子どもの「将来」は守ることが出来ません。
また、禁止語を浴び続けた子は、親の愛を感じなくなります。
禁止語と命令後にもメリットはあります。それは即効性があり誰でもすぐに使えるということです。例えば、命を脅かす危険がお子さんの目の前に迫っているときは「ダメ!!」と言う必要があります。

禁止語と命令語を限りなくゼロにする枠組みとは?

世界は、法律というルールに基づいて、気持ちのよい生活を送れるようになっています。
スポーツやゲームの中にも、ルールというのがあり、秩序が保たれているからこそ楽しく行えるのです。
そこで、親が家庭内で作るルールは、
こうしなさいと押し付けてしまうことで、命令語と何も変わらなくなります。
これもよくありません。子どもの行動基準が、罰を受けたくないからというものになってしまうからです。

枠組みを作り、ルールとするのは、幼いころに「守って当然である。」と、子どもが思えるように環境を作ることが大切です。
例えば、「お風呂は毎日入るもの。」ということは、小さい内から習慣化しているお家では当然のことになるでしょう。言われずとも、毎日お風呂に入ろうとするはずです。
このように、幼い内にそういうものだと枠組みとして教えられれば、苦労はありません。
とはいえ、このページをお読みの方の中には、既に子どもがかなり成長をしていて、これから新たにルールを作らなくてはならないという状況もあるでしょう。
もし、新たにルールを作ったのなら、強制的に守らせるのではなく、
ルールを破ると、自然と子ども自身が損をするようにシステムを組みましょう。
子どもに損をさせるシステム

このルールができた次の日からは、うるさく起こしたり、起きてこなかったことに文句を言ったりはしません。
お子さんが小学生で朝に起きてこなかった場合、事前に学校へ遅刻することを伝えておき、子どもにはしっかり遅刻をするという体験をさせます。
遅刻をすると学校で色々と苦い思いをします。このように損をするという体験をさせることで、
時間通りに起きようとし、自らの生活を律するようになるのです。
しかし、いきなり「明日からは自分で起きなさい。」といって、子どもに全てを任せるのは、暴挙というものです。これでは、命令とさほど変わりません。
ルールを新たにつくるときには、明確な親の目的と、提案をする必要があります。例えば、
このように、将来困らないようにしたいという親の思いを十分に伝えます。また、そのルールを守ると自分にとっていいこともあるということも伝えます。
そしてその提案後には、子どもがルールを守れるように、親がサポートをすることが何より大切になります。ヘルプや放任はいけません。サポートに徹するのです。
体にいい生活習慣については、過去にまとめていますので、ご覧になってください。
親が出来ることは、子どもが自立できるように環境面でサポートをすることしかないのです。
その他にも、自分で早起きをしたくなるような仕掛けを作ることも大切になります。
最後の復習です。
今回は、禁止語と命令後をゼロにしていく大切さと、その具体的な取組について紹介しました。
→愛しているからこそ、支配をしようとしてしまうことを忘れずにいましょう。
②「禁止」と「命令」による親の介入が子どもを悪くする。
→禁止語と命令語は今後一切禁止です。
③枠組みを作ることから始めましょう。
→幼い内に、自然と枠組みを守れるように、ルールを作っておきましょう。
ルール作りをする際には、子どもの自由等を制限しすぎないように注意をしましょう。
禁止語・命令語ゼロのすゝめシリーズ、他にもありますので、あわせてご覧ください。
最後までお読み下さりありがとうございました。このページが少しでも皆様のお役に立てますように。

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