優柔不断。
自分で考えられる子になってほしい。

自分で考えられる子に育てるには、コーチングがよい。

つまり、こちらからは何も教えずに、コーチングをされた相手が自ら解決していくことを目的とした技法です。
と子どもが言ってきたのに対し、
「仲直りしようね。」
「仲直りするには、ごめんなさいを言えるといいんだよ。」
と具体的な道筋まで教えていきます。解決も早く、子どもからの信頼も高く得られる素晴らしい技法と言えます。
しかし、多用をしていれば、”困ったときは大人に聞けばいいや”という心が育っていきます。
ティーチングをされ続けた子は、次第に自分で考えるのをやめてしまうのです。
と言ってきたら、
「喧嘩しちゃったんだね。どうしたい?」
と解決方法を考え出すように、問いかけていくのです。
ほとんどの場合、親の意見は子どもには必要ないのです。
親が意見ばかりを子どもに言っていると、他の大人からの意見を素直に聞けなくなるということもあります。
「ママは良いって言ったよ。」
「パパがこうしなさいって言ったの。」
と行動の責任を人に押し付けてしまいます。子どもの内は許されますが、大人社会では許されることではありませんね。
あなたのきき力はどのタイプ?

具体的なコーチング方法をお伝えする前に、あなたのきき力について分析をします。
とにかく方法が知りたい方はこちら
きき力とは、人の話を傾聴する力のことを意味します。コーチングには、このきき力が欠かせません。きき力がどのようなタイプであるかを知ることは必須なのです。
実際に問題に答えてみてくださいね。
お子さんを叱ること?
習い事を続けさせること?
習い事をやめさせること?
大半の方が、 ”今後こそ習い事を続けさせたい” ”なんとかしたい” というゴール(思い)をもって、
「どうしたの?何かあったの?」
「そんなこと言わないでもう少し頑張ろうよ。」
というような言葉をかけたかと思います。
しかし、それでは多くの子の反応が否定的になってしまいます。否定的というのは、マイナスな反応を示すということです。
具体的に解説します。
子どもの反応は「結局聞いてくれないんだ。」
このように親の言葉によって、表面上に出さなくても、子どもの心には、マイナスな感情が生まれることがあります。
あなたのきき力はどのようなタイプでしたか?自分のタイプを知ったうえで、これらのタイプはなるべく避けるように心がけてみましょう。
今回のきき力チェックは、以下の書籍を参考に作成しました。この場を借りて感謝いたします。他にも心に刺さる言葉盛りだくさんな書籍です。よければご一読ください。
次に、具体的にどのようにきくとよいのかを紹介します。ここからはコーチングの具体的な方法になります。
まずは笑顔で黙ってみましょう。

お子さんが何か話をしてきたら、まずは笑顔で黙ることが大切です。
多くの大人はおしゃべりが大好きです。大人は、子どもよりも多くの経験をしてきたわけですし、自分より弱い存在に対し、物事を教えたくなるからです。
自分の話を聴いてほしいのです。
皆さんの周りにも、こちらの話を聴いてほしいのに、一方的に助言や体験談を話してくる人はいませんか?そういう話をされると、「違うんだけどな。」という思いになるかと思います。子どもも同じ気持ちになるのです。
だからこそ、黙ることが良いのです。理由は3つです。
理由1:自分の言いたいことを抑えられる。
人は、話をしたくなる生き物ですから、話を聴いている内に、「これを言いたい!」と思ってしまうものです。それを抑え込むには黙ることが一番よいのです。
理由2:笑顔の沈黙によって、相手は本音で続きを話そうとする。
およそ4秒という沈黙ができると、相手は、「何か次を話さなきゃ。」と思うようになります。聞き手が笑顔ならば、安心して次の話を始めますし、怪訝そうな顔をしていたら本音を隠して話をしようとします。笑顔あふれる先生には何でも話せるけど、強面の先生の前だと、言葉がつまってしまうのと同じですね。
理由3:話し手が、こちらのことを試しているのかが分かる。
「習い事をやめたい。」という言葉の裏側には、「こう言ったら、ママはなんていうのかな?」と試そうとしている場合があります。
子どもが親を試すというのは、話を聴いてほしいという気持ちではない何かがあるということです。本当に話を聴いてほしいときには、黙っていれば、どんどん話がでてくるものですから。
子どもが親を試しているときや、黙っていても、子どもが話を続けない時には、オウム返しという技法を使います。これについては、次のページで解説をしています。このオウム返しを混ぜ合わせることにより、子どもからの信頼のドアを開くことが出来ます。
最後に復習です
今回は、自分で考える子に育てるには、コーチングがよいということ、コーチングにおけるきき力について紹介をしました。
→ティーチングは最終手段。こちらが答えられるようなことでも教えないことが大切。
②きき力には様々なタイプがあります。
→これらのタイプは、子どもに否定的な反応させる恐れがあるので注意です。
③まずは笑顔で黙りましょう。
→自分の今もっているきき力を捨てるため、子どもから話を聴きとるため、まずは黙ってみましょう。言いたいことを言わなくなったら、一流です。
最後までお読み下さりありがとうございました。このページが少しでも皆様のお役に立てますように。

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