自分のことは自分で出来る子に育てたい。
こっちから指示をしないと全然行動しない。

この方法を使った保育園や小学校では、気の利いた子に育ち、進んでお手伝いをする子に溢れました。
特に小学校においては、〇〇係や〇〇当番等の役割分担をしなくても、誰かしらが黒板の字を消したり手紙を取りにいったりすることができました。
子育て中の親御さんだけでなく、先生方も使える方法です。
子どもの自立を促す方法

子どもの「反応する力」を育てましょう。
反応する力があることで、出来事をよりよい方向へ処理するにはどうしたらよいか考えられるようになります。
1.広がって染みになるのは困るので、すぐに拭く。
2.こぼすのはよくないこと、今後気を付けてもらうために注意する(叱る)
3.驚きながらも、何もしない。
一番、自立に繋がるのは、3です。
子どもがすでに自分で布巾をとれるくらい動ける年齢ならば、自分で起こしたことは、自分の責任で処理してもらうことが大切です。そういった経験を積み重ねることで、出来事に対して反応し、自分で処理をする力が磨かれ、自立に繋がるのです。
1の場合、自分がこぼしたのにもかかわらず、親がどんどん動いてくれます。
すると、子どもは、こぼしてしまっても特に反応もせず、拭いてくれるのを待つようになるのです。これでは、自立とは言えません。
2の場合、こぼさないように気を付けるようになるかもしれません。しかし、またこぼしてしまったときに、「また怒られるかもしれない!」という思考になります。そして「怒られたくない!」という気持ちに支配されると何も行動できずにいたり、ずっと泣いてしまったりするのです。
反応する力を育てるために意識すること

親と子どもの課題を分けて考え、子どもの課題を取り上げないようにしましょう。
子どもの課題を親が解決してしまうことで、子どもはどんどん反応しない子に育っていきます。
先ほどの「こぼした飲み物を処理する」というのは、子どもの課題です。おぼつかない手つきで飲み物を処理していても、子どもにしっかりとやらせることが反応する力へと繋がるのです。
一日の中で、どのくらい子ども自身ができることがあるでしょうか。行動する機会を親が取り上げないこと。これが何よりも反応する力を育てていきます。
とはいえ、「私が何もしなかったら、うちの子は何もしないから状況が変わりません。」というご家庭もあるかと思います。次にどのように対処したらよいか紹介します。
すぐに反応を示さない子・適切な行動を起こせない子へ

親がその子へやってほしいことを伝え、子どもに行動させましょう。飲み物をこぼしたなら「こぼしちゃったね。布巾取ってきて。」と伝えます。
本来であれば、「どうしたらいいかな?」と問いかけたり、じっくりと待って、子どもが行動を決定するまで待ったりする方がよいのですが、
こぼしたことが初めてであったり、日頃から親が処理をしてしまったりしていると、
子どもは高確率で動くことができません。頭の中が大パニックになります。
ですから、上記のようにやってほしいことを一度伝えて、行動させるだけで、反応する術を身につけることができるのです。
最後に復習です
今回は、自立した子に育てるための方法について紹介しました。
②親と子どもの課題を分けて考え、子どもの課題を取り上げないようにしましょう。
③どうしても反応や行動が鈍い子へは、やってほしいことを伝え行動させましょう。
☞課題を分けて考えるということについて、下のページにまとめたのでご参照ください。
最後までお読み下さりありがとうございました。このページが少しでも皆様のお役に立てますように。

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