「問題行動が多い」と電話がかかってきてつらい

今回は、お子さんがお世話になっている施設からの電話に悩む方のお悩みを解消していきます。
保育園や学校から電話が来ていると正直焦りますよね。
時間も15時とか18時とか、場合によっては、日中にかかってきていることもあり、着信が携帯電話にあるだけで気分が落ち込んでしまうかと思います。
中には、「あなたのお子さん、今日はこんな問題を起こしましたよ!!!」と
クレーマーの如く、毎日電話をしてくる教員に悩む方もいらっしゃるかもしれません。
・実際にどのような対応をしたらよいのか
を解説していきます!
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電話のほとんどが義務的にやらされている

実は、学校の電話のほとんどが義務的にやらされています。
多くの教員は、保護者に電話をかけたいと思っていません。正直、電話をする時間があれば、目の前に控えている膨大な仕事を片付けたいと思っているからです。そんな心境でも電話をかけるのは、
・理由はよく分からないけど、施設の管理職に連絡をしろと言われたから電話している。
等があげられます。
施設によっては、ちょっとした切り傷や擦り傷でもすぐに連絡を入れるルールがあるところもあります。
・数分で止まった鼻血
・首から上の怪我
上記のようなことでも、念のために保護者へ連絡を入れます。
このルールが出来た背景には、モンスターペアレントという言葉が世に流行してからです。ごく稀ですが、上記のような内容を連絡せずにいて、
などの問い合わせが発生しています。大切なお子さんのことを思いやる気持ちが伝わりますね。
こういった問い合わせを未然・防止するために、保護者よりも先に電話をし、トラブルが無いように回避をしているのです。これが保育園や学校で大切なお子さんを預かっている以上、保護者へ報告しなくてはならない義務がある理由です。
「お子さんが○○をしていてけがしたんです。申し訳ありませんでした。気を付けてまいります。では失礼します。」
という、だからどうしたの?とつい思ってしまう内容でやりとりが終わったことがあるのではないでしょうか?多くの場合、担任は義務感や上司命令で電話をかけているため、このようにマニュアルみたいな電話連絡がくるのです。
通学から下校までは全て施設側の責任
お子さんが「行ってきます!」と言ってから「ただいま!」と帰ってくるまでは、全ての責任はおこさんのが通う施設にあります。学校の場合、登校中にけがをして、病院へ行けば、スポーツ振興センターから保険がおります(4月初めに保険へ加入していれば。)

つまり、お子さんを預けている施設で起きた問題のほとんどは、施設で解決すべきであるということです。(一部例外あり)
このように書くと、保護者としての責任を破棄している!と思われがちですが、それは大きな間違いです。
分かりやすいのが、会社という組織です。(少々極論のような例えになります。)
会社で社員が問題を起こした場合、誰が責任をとるでしょうか。
問題を起こした社員に限らず、その会社の管理職(社長等)が責任を取ります。謝罪会見にその社員の家族が出るなんてことはありえません。
「あなたのご子息が弊社でパワハラをしました。責任を取ってください。」
なんて連絡を会社は遺族にしないですよね。もう少し、学校と家庭の課題は分けて考えた方がいいと常に感じます。
学校と地域の連携という本当の意味は、それぞれの課題はしっかりと自分で解決するということなのではないでしょうか。最初から一緒に解決していこうとするから多様な立場による価値観が混ざり、膨大な時間もかかり失敗するのです。
・B家は家庭教育をしてないみたいだから学校側として~
こんなのってぶっちゃけ無理ですよね。
そもそも一人一人が自分に課せられた問題を解決する術を身につけていれば、大きな問題なんてものは浮き彫りにならないと考えています。
クレーム教員への対処法

一方的に言わせるのではなく、こちらからも言いたいことを言いましょう。※
※施設側と戦いましょうという意味ではないのです。
お子さんが通う施設に迷惑をかけていると思うと、大半の親御さんは、
・何も言えない。謝るしかないな
と委縮してしまいます。
断言させてください。委縮なんてしないでください。
大人だって毎日問題を起こす世の中です。ニュースになっていないだけで、世の中にはもっとすごい悪事を働いている人は何人もいるはずです。
それに比べて、お子さんが起こすいわゆる”問題”と呼ばれる行為はいかがでしょうか?もしかすると、犯罪のようなレベル(器物損害)の行為をしてしまう子もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどは子どもらしい幼さが引き起こす行動なのではないでしょうか。
「友達に手を出すのはいけないことだと何度も注意しているんですが、全然直りません。」
こういった電話をしてくる教員は、基本的に何もしていません。ただ頭ごなしに「暴力はダメ!」と子どもを押し付けている場合が多いです。
手を出していると連絡を受けるようなお子さんは、日頃の日常生活でも誰かに手を出しているでしょうか。道端を歩いているだけで見知らぬ人に手を出すようであれば、何か別の要因があると疑った方がいいですが、基本的には、学校でしか問題を起こしませんか?
理由の多くは、クラスや担任に馴染めていないということです。
その子の取り巻く環境が愛に包まれていれば、手を出すなんてことにはつながらない筈なのです。(ご家庭で十分に愛情を注いでもらっているという大前提です。)
例えキレやすい子でも、クールダウンができるスペースであったり、教室からサッと抜けていいというルールを設けたりすれば、手を出すまでに至らずに済みます。(重度のADHD”注意欠陥多動性障害”の場合を除く)
結論、私がいいたいことは、

家庭でも注意しているのに、その問題が起こるのって学校に問題があるんじゃないの?
ということです。家庭の課題と学校の課題は別です。
もし、学校側に問題はないのでしょうか。と聞けるなら聞いちゃった方がいいです。
親の話に聞く耳を持たなそうであれば、直接、管理職(教頭や校長や理事長)に
と聞いてみて下さい。直接といっても、「教頭先生か校長先生(理事長先生)はいらっしゃいますか、お伺いしたいことがあります。」電話で取り次いでもらえれば大丈夫です。
大半の場合ですが、施設の管理職は、その担任が実際にその子とどのように関わっているかなんて見ていません。見てもいないのに「問題が起きたなら電話を掛けなさい。」と担任に指示をしています。
もし、しっかりと見ていらっしゃるようであれば、施設等の様子を詳しく伺い、「こちらで出来そうなことは何かありますか。」と教えていただき、実際にご家庭で実行するとよいでしょう。
最後に
今回は、お子さんが通う施設からの電話に対する悩みを解決する方法をまとめました。
- 基本的に電話は義務的な内容です。ささっと折り返し電話をしましょう
- 学校の責任を家庭の責任に押し付けようとしていないか見極めましょう
- 必要に応じてこちらから学校へアクションしましょう。委縮しては勿体ないです
最後までお読み下さりありがとうございました。このページが少しでも皆様のお役に立てますように。

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