- 子どもにプログラミングをさせようと思っている
- プログラミングって本当に必要?
- 実際小学校では、どのくらい教えてくれているの?

まず前提として、お子さんにプログラミングを学ばせようとお考えになったことが本当にすごいです。
偉そうに語りたいのではありません。
私自身は教育現場にいながら、プログラミングを実際にエンジニアの元で学び、校内で子どもたちへ授業をして初めて「あ、プログラミングって早くから学んだ方がいいんだな。」と思えました。(プログラミングを勉強しようと思い立ったのは、少しでも業務の効率化を図ろうとしたからです。)
つまり、ご自分がプログラマーであったり教育的な立場の職業に就いていて、ようやく「あ、子どもにプログラミングを学ばせようかな。」と思う”場合”があるわけです。
そのような立場でないのに、プログラミング教育をお子さんにさせようと考えられるのは、よっぽどお子さんの未来のことを考えているんだなあと思うのと同時に、親御さんがたくさん勉強されていて、お子さんは幸せだろうなと感じたからです。本当にうらやましいです。母よ、もっと勉強してくれ
前置きが長くなりました。
というわけで今回は、とにかくプログラミング教育に力を注いだ方がいい理由について紹介します。
関連記事>>>プログラミングを子どもに始めさせたいけど、何からしたらよいか分からない方へ
プログラミングを学ぶ必要性

人生は選択と挑戦の連続です。
いきなりの名言、すみません
人は、1日の生活の中で約8000回もの選択をすると言われています。
具体的には、
- 朝、目覚ましが鳴る→起きるor起きない
- 起きたらどうするか→顔を洗うorカーテンを開ける
- 顔を洗うときはお湯か水か→寒いからお湯or沸くまで待てないから水
こういった些細な選択を、毎日していますよね。
このような些細な選択は、無意識の内に行うことが出来ます。しかし人生には、誰にも答えが分からない大きな問題があり、自分で選択しなければなりません。「親に言われたから。」という理由で、選択をしない言い訳は通用しません。親に従うor親に反対するという選択もあるからです。
よくある問題として、
- 受験は私立?公立?
- 部活や習い事は何をする?
- どの会社に就職する?
- 結婚する相手は?タイミングは?
- 家は持ち家?借り家?
などがあげられます。人それぞれ正解は違えど、必ず1つの答えを出さなければいけません。
上記の答えを経験者に聞くという方法もありますが、自分の人生にとって正解かどうかは分かりません。お金に余裕が無いのに、持ち家にしてしまうと悲惨な目に遭うでしょう。
人生は選択と挑戦の連続。大きな問題に対しても自分で考えて解決し挑戦する力が必要になります。
問題を解決するための考える力=論理的思考力が必要となるのです。#ここテストに出ます
プログラミングによって身に付く力

プログラミングは、子どもの論理的思考力を磨くことができる最高のツールです。同時に忍耐力も鍛えられます。
プログラマーとしての技術を習得し、システムエンジニア(プログラムでコンピューターを動かす
プロ)になることが目的なのではありません。
プログラミングという行為自体が、子どもの可能性を広げることができるのです。
”プログラミング”と聞くと、パソコンに向き合い、とにかくキーボードをカタカタするものだというイメージがあるかもしれません。しかし、プログラミングはもっと広い意味をもっていて、子どもの創意工夫を形に表すことが出来るツールです。
具体的には、ブロック遊びのようなものです。ブロックの遊び方に正解はありません。自分の発想でどんな作品を作っても良いのです。この行為が、子どもの論理的思考力(考える力)を育てます。
- アイデアが思いつく
- 挑戦してみる
- 失敗等を繰り返す
- 完成する
1~4を繰り返す
この段階を踏むことで、論理的思考力が伸びていき、新たなアイデアを生み出すことが出来ます。
プログラミングは、とにかく自分の予想や仮説が本当にあっているかを確かめる行為の繰り返しです。「AとBを組み合わせたらCになるだろう」と思考しながら、プログラムを組みます。当然、自分の予想や仮説が間違っている場合もありますから、「どうしたらいいんだろう?」とまた考え直します。失敗を挑戦を繰り返すわけですから、問題を自分で解決していこう!という強い心と考える力が育つわけですね。
多くの日本人は、0から1を生み出すことが苦手です。きっと知識を効率よく習得することに注力された公教育が原因のように思います。(因みに1を50や100にする力は高いです。)チームに0から1を生み出すことが出来る人が1人いるだけで、後の周りの人たちが1から数字を上げてくれるわけですから、0から1を生み出す人材は必要不可欠ですね。
と思われるかもしれません。電子機器を使わなくていいという点は、ブロックの高いメリットです。
一方でプログラミングは、ブロック遊び以上にやれることが多く、子ども自身のアイデアを形にすることができます。
プログラミングの場合は、ゲーム、漫画、計算ソフトなどを自作することが出来ます。作り方もそんなに難しくありません。作業自体は、ブロックを組み合わせるようなものです。
是非、誰かが作ったゲームを楽しむのではなく、自分でゲームを作り、人を楽しませられる子に育ててみませんか?
プログラミングを学んだ人・推奨している人
- マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏
- Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグ
- Twitterの創業者ジャック・ドーシー
- Appleの創業者スティーブ・ジョブズ

世界的に有名な企業の創業者の方々は、若いときからプログラミングを学んでいました。
プログラミングという経験を基に、自分の論理的思考力を磨き、アイデアを形にしてきたのでしょう。
そして、アメリカの元大統領であるバラク・オバマが2013年に、国民に向けて次のようなビデオメッセージを公開したそうです。
コンピューター科学のスキルを学ぶことは、あなたの将来に役立つだけでなく、我が国の将来のためにも大切です。我が国がこれからも世界の最先端であり続けるために、皆さんのような若い人たちに、テクノロジーやツールを習得してもらい、私たちの生活を変えていってほしいのです。皆さんもぜひ、この流れに参加してください。
ビデオゲームを買う代わりに、ビデオゲームを作ってみませんか?
最新のアプリをダウンロードする代わりに、アプリをデザインしてみませんか?
スマホゲームで遊ぶ代わりに、スマホゲームをプログラミングしてみませんか?出典:子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい (松林弘治)
アメリカでは、かなり前から大統領がプログラミング教育を推奨していたなんて驚きですよね。
また、楽天の創業者である三木谷浩史さんも、プログラミング教育を推奨しています。

では日本のプログラミング教育は実際どうなのでしょうか?
日本の小学校の実態

今年度から全国の小学校でプログラミング教育の導入が始まりました。
プログラミング教育に一斉に力を入れ始めているところです。千葉では、昨年までに全校に新しいPCとタブレットが支給されました。
しかし現状として、プログラミング教育は、軽視されています。
大きな原因は、
- プログラミング教育を実施できるほど、カリキュラムに余裕が無い
- そもそも教員がプログラミングを知らない。教養が無い。
この2つです。
すでに日本の教育カリキュラムは、やることで盛りだくさんです。授業で躓いている子がいてもどんどん進めないと、国が定めている内容まで終わらせることが出来ません。そこに新たにプログラミング教育を入れようとしても、入る余地がありません。結果として、”プログラミングソフトを少し触らせた(1~2時間程度)”という事実だけを作って終わることもあります。
そして何より2つめの理由である「教員がプログラミングを知らない」という現状がプログラミング教育が軽視される大きな原因です。
自分の知りもしない世界、そもそも習ったこともないことをいきなり教えるというのも難しいことです。
私は、公教育をとにかく批判したいわけではありません。
- 学校がやらないならいいや
- 義務教育しっかりしてよ
なんて思ってしまいますが、自分の子どもは親である私たちしか守れません。
受け身で、ただただ嘆いていても変わりません。
必ず子どもの将来のためになる論理的思考力を伸ばすツールであるプログラミングを始めてみませんか?#よくある宣伝みたい #でも事実です
関連記事>>>具体的にプログラミングを始める方法。子どもでも可。
最後に
今回は、プログラミング教育の必要性と子どもがプログラミングを習うメリットなどについて紹介しました。
- プログラミングで子どもの考える力が伸びる
- 今や世界的に使われているサービスの創業者もプログラミングを習っていた
- 日本の初等教育(小学校)には、まだ期待できなそうなので、家庭教育に力を注ぐとよい
最後までお読み下さりありがとうございました。このページが少しでも皆様のお役に立てますように。

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関連記事>>>どうして子どもはゲームが好きなのか
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