歯列矯正をしようか迷っている。
歯列矯正の値段や矯正生活について不安がある。

今回は私の歯列矯正についての体験談を書きます。
歯列矯正、本当にやって良かったです。やる前や、やっている間は、不安やつらさに襲われていました。
・とにかくつらい。痛い。食べられない。寝られない。違和感。喋られない。
こういった苦い思い出しかないのにも関わらず、「やって良かった」の一点に尽きます。
私自身、友人がきっかけで、歯列矯正を始めました。それまでは歯列矯正について、全く知りませんでした。
自分の体験談を書くことで、歯並びに悩んでいる方、お子様の歯並びが気になってる方、歯列矯正をしようか迷ってる方、現在歯列矯正を頑張っている方の勇気を与えられれば幸いです。
☆長文です。身の上話が中心なのでお時間が無い方は、目次から興味のある内容を読んで下さい。
☆私の歯の変化が知りたい方は、こちら。(こあままのインスタグラムへ飛びます)
歯並びに悩んだ人生

私は小学生の頃、前歯の乳歯が抜ける前に、後ろから永久歯が生えてきてしまいました。横から見ると、前歯が二本生えている状態になります。
しばらくして乳歯が抜けると、後ろから斜めに生えてきた永久歯だけが残り、前歯がガタガタになりました。
その形に合わせるように下の歯もバラバラになりました。
中学生になって、友達に歯並びのことを指摘されてから、次第にコンプレックスに思うようになりました。
高校生になると、マスクを口元だけに毎日つけるようになりました。鼻を常時出している状態です。
少しでも歯が見えないようにしたかったのです……。
ファミレスでは必ず対面になるので、友達と話す時は、ずっと手を口に添えていました。
歯並びや歯に関する話題が出ると、いつも恥ずかしくて下を向いてました。
歯を見てもらう所なのに歯医者に行くのも嫌で、歯科検診がある日は、学校を休みたくて仕方ありませんでした。
働いていた保育園でも、子どもに口元を見られたり、歯が変と言われたりして傷ついたりもしました。
人の目が気になって、常に口元を見られている感覚に襲われていました。
そんな生活をしていた私ですが、歯列矯正をしたいとは思っていませんでした。
費用がかかるから、自分が我慢すればいい話だし…と、逃げていたんです。
歯列矯正を決意

私と同じように歯並びに悩む友人との再会で、歯列矯正をすることを決意しました。
久々に中学の頃の友人と会う機会がありました。
そこで友人が歯列矯正をしている姿を見て、思わずいろんなことを聞いてしまいました。
小さい頃から悩んでいて、大人になったら絶対矯正するんだ!と決めていたそうです。
私は友人に会ったことがきっかけで、自分も頑張ってみようという気持ちになりました。
そして、働きに働いてやっと貯まったお金で、歯列矯正を始めることにしました。
お金を貯めるだけでなく、病院選びも中々大変でした。すでに歯列矯正を検討していて、病院選びに悩まれている方は、こちらのページも参考になるかと思います。選び方の基準は、近さ≧質>価格です。
執筆中
いよいよ治療……

4つの病院から1つの病院に絞り、治療が始まりました。
装置をつける前に、顎が小さいので歯が綺麗に、入りきらないと言われました。(イメージで言うと6人がけの座席に8人座っているぐらい窮屈)
下の子たちが、無理やり、この座席に座っていたイメージです。
まずは上の歯を2本、下の歯を2本抜きました。
親知らずも4本抜きました。
合計8本の歯を抜きました。
すぐに装置をつけるものだと思っていたので、驚きました。

こんなに歯を抜いて大丈夫なの?と思いました。
歯を抜いてようやく装置がつけられます。
ワイヤー矯正には表側矯正と、裏側矯正があります。
この選択はかなり迷いました。
なんせ値段が20万近く変わりますから…..
(費用については後ほど)
しかし、当時は保育園で働いていました。
子どもたちは純粋です。
その純粋さに時に傷つくことがあります。
保護者と話す時もいつも以上に見られるだろう….
それを恐れて、よく見える上の歯は、裏側矯正にし、下の歯は表側矯正にすることにしました。
そしてここからが壮絶な戦いです。
壮絶な装置生活

最初の3ヶ月は、朝起きると絶望感から始まります。
今日もこの痛みと戦うのか….と、毎日歯ぎしりが止まりませんでした。
少しでも痛みが軽減されるような気がして
お茶をずっと飲んで、トイレばかり行っていました。
しばらくして慣れてきても、月1回の調整後には激痛に耐え、食べるのも苦しくて体重も減っていきました。(減量できたのは嬉しい誤算)
おかゆの粒ですら噛めませんでした。
前歯が痛い時には、噛みちぎることができなくなり、ハンバーガーやトーストなども、ハサミやナイフで一口サイズに切って食べていました。
装置には様々な物が挟まるので、毎回食後は歯磨きを3回ぐらいしないとスッキリしませんでした。
水菜、ニラ、もやし、ネギ、ほうれん草、小松菜、ラーメン、そうめん
細い物なら、容赦なく複雑に絡まります。
その分歯磨きも時間がかかります。
食べることが大好きでしたが、次第に食べることがめんどくさくなる時が何度もありました。
見えてきた成果・間違いのない選択

本当に壮絶で、辛い日々でしたが、少しずつ綺麗になっていく歯を見て何度も涙を流しながら喜びました。
そしてなにより裏側矯正にしたことは、かなり正解だったと思います。
裏側矯正は、滑舌がものすごく悪くなりますし、口の中、舌も傷だらけになりました。
私は矯正中に結婚式を行ったので、なおさらそう思います。
滑舌や、口の中の傷も半年ほどで慣れて、落ち着いてきます。
ある程度歯が並んだ後は、痛みもかなり減りました。月1回に定期的に行う装置の調整後に3〜4日ほど、痛みが続くぐらいでした。
次の段階

次はゴムを使って前歯を後ろに下げ、歯を抜いたところを埋めていく生活が始まりました。
歯をとにかく抜いているので、その隙間を埋める必要があるんです。どうするのかと思っていたら、ゴムで無理やり歯を寄せるんです。
食べる時以外はゴムをつけていなくてはなりません。
間食したくなっても、その都度ゴムを取って、食べたら歯を磨いてゴムをつける、という手間がかかります。
気軽に甘いものを飲んだり、食べたりできなくなりました。
そんな生活がずっと続き、ついに歯を抜いたところの隙間が埋まりました。
ここまでにかかった期間は、2年2ヶ月です。そして先日やっと装置を外すことができました。
ゴールは直前

次は、リテーナーと言って、せっかく並んだ歯が元に戻らないようにする透明の器具を2年間程付けます。
ゴム生活と同じように、食べる時以外はつけていないといけません。
それでもワイヤーは外れたので、もう目立つことはありません。
歯医者は3ヶ月に1回になるし、歯磨きが大変なこともありません。
好きなだけもやしが食べられます。水菜やニラが歯の隙間から生えてくることもありません。
話すときに、手を口元に持っていくこともなくなりました。
人の目線も気にならなくなりました。
2年2ヶ月の矯正生活が、この先のあと60年近い人生を幸せに暮らせるのであれば、なんてことはありません。
そしてここが重要です。
どの写真を見返しても、歯並びの悪い自分ばかりで、とても悲しい気持ちになりました。
母も、私が小さい頃からかなり歯並びのことは気にしてくれていました。
しかし、お金なくてやってあげらなくてごめんね、と何度も言われてきました。
費用について

私の行った歯医者は、比較的安い方で90万でした。
表側矯正のみだと75万ほど
裏側矯正のみだと120万ほど
その他にも上の歯2本、下の歯2本、親知らず4本を抜いた費用(1本3000円ぐらい)と、毎月の調整料が5500円かかります。
細かなお金ですが、専用の歯ブラシや、リテーナーのクリーナー剤などもかかります。
多く見積もって合計130万ぐらいは、かかるということになります。
最後に

歯列矯正は、私の人生の中で一番大きな買い物でしたが、最高の買い物でした。
これだけ多額の費用と壮絶な苦労があっても、1ミリも後悔の気持ちはありません。
むしろ130万と約2年の努力で60年幸せに暮らせるなら安い物です。
と、歯列矯正院のキャッチコピーのようなこあ格言を残して終わります。
最後までお読み下さりありがとうございました。このページが少しでも皆様のお役に立てますように。

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